勉強

センター国語で人気の作家・江國香織『きらきらひかる』を読んだ感想

センター現代文

センター試験の現代文過去問で「デューク」という小説を読んだことがありますか?ドラマのような急展開は見られないものの、最後にちょっとだけ切ない気持ちになる物語です。

センター試験といえば、ガチガチに真面目な文章ばかりですが、日常をあつかった柔らかい文章は読みやすくて受験生に好評です。勉強に関係なく、読書としても心にスッと入ってくるので、読んだことがない人にオススメです!!

スポンサーリンク

きらきらひかる 登場人物

岸田笑子・・・主人公、アルコール中毒

岸田睦月・・・笑子の夫、内科医、ゲイ

紺くん・・・睦月の恋人

その他睦月が勤務する病院の人たち、笑子の両親など

 

内容と適当にいうと
・お酒飲み過ぎ
・何かと食事のシーンが多い
・観葉植物に紅茶をやる
・草食のライオン
・とりあえず情緒不安定

筆者がこの本で学んだことは、人を喜ばせる方法は2通りあることです。
では、実際に気になった本文を抜粋して見てみましょう。

 

スポンサーリンク

 

(188頁から191頁まで)笑子と母親の会話

笑子「あのね、睦月が恋人と別れたの」

母親「本当?」←期待と懐疑の入り混じった表情で

笑子「私は別れなくてもいいって言ってたんだけど、睦月ははっきりさせたかったみたい。常識的な家庭を作って常識的な子どもをもとうって」

母親「・・・・・・常識的な子ども?」

一瞬沈黙し、母親は笑った。美しい目を歓喜でみるみる輝かせた。

母親「まあ」

黙り込み、今度はその眼をうるませる。

母親「よかった。ほんとによかった。心配したのよ。お父さんもどんなに喜ぶか」

計画通りだ。この人はなんて素直なんだろう。

母親「早速知らせてあげなくっちゃ」

笑子「帰ってからでいいわよ別に」

いやな予感がした。

母親「何言っているんです。お父さんに1番に知らせなくてどうするの。睦月さんが夜勤じゃしょうがないわね。あしたはどう?睦月さんだって勿論近いうちにいらっしゃるつもりなんでしょう?」

うちに帰るとぐったりくたびれていた。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

人を喜ばせる方法は
1 自分の個性を爆発させて自分自身の魅力を発揮しているとき
2 自分の個性を消して他者へのだいたいのリアクションを予想してサービスするとき

この2種類あると気付きました。
今後の人生では1番の方法をなるべく使う人生がいいな・・・!!

 

 

最後まで分からなかったのですが、『きらきらひかる』は1991年に発表した小説です。
読んでいる途中は現代の作品だと思っていたのに、25年も前に書かれたものだったなんて・・・

しかし、周囲の期待にこたえようと自分の感情を押し殺して「別物の自分になって」人を喜ばせようとしてしまう笑子みたいな性格の人が現代でもたくさんいますよね。

どうやら精神は時代を選ばないらしいです。

無難に生きる努力をするのがちょっと苦しい、心当たりがある人がこの本を読むと笑子(or夫の睦月)に感情移入してしまうかと思います。

 

一方で、常識や普通が好きな人にとっては、感情移入する相手が母親にあたると思います。

自分の娘がゲイと結婚したが、ゲイ夫が恋人と別れ「一般的な方法で子どもをもつ」報告をしたときの母親の喜びようが物語で1番のハイライトかもしれません。

さあ、あなたはどっち側で共感をしたいですか??

スポンサーリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です